PublisherFans
コウキ
コウキ

fanbox


読書紹介文「図解まるわかり AIのしくみ」

イラスト生成AIが登場し話題となっている昨今ですが、そもそもAIというものが何なのかよく分かっていなかったため、とりあえず本屋さんで目についた本を一冊読んでみることにしました。


図解まるわかり AIのしくみ(三津村 直貴)|翔泳社の本

(frame embed)



この本は、AIという概念の登場から発展・進化の歴史、未来の展望までをコンパクトに(240ページ)まとめた一冊です。まず、AIの歴史には1956年のダートマス会議から始まる第一次ブームを起点とした3つのブームが存在し、現在は第三次ブームの只中にあるとするところから始まります。


現在の第三次AIブームを生み出したディープラーニング(深層学習)は、特徴を抽出し分析する力に優れ、応用範囲も広いことから画像認識や音声認識など多様な分野の研究が進んだとしています。イラストを生成するAIも、この技術から生まれたものとして解説されています。


また、AIの応用範囲が広がり、人間に近い思考が可能となるにつれて社会的な課題も増え、AIの未来については様々な議論があるとしています。「AIによって人間の仕事はなくなるのか」などの議論についても触れていますが、この本の中では、あくまでも課題や議論の内容を提示するに留めており、フラットに解説しています。


この本は、見開きで一つの項目を説明しており、左のページは文章で説明、右のページは図解を配置しています。これはこれで分かりやすいのですが、左ページの文章は項目によりややざっくりとしすぎの感も無くはない、という印象でした。特に後半は、物理あるいは工学系の分野にいくらか心得がないとやや厳しいと思われる項目も一部ありました(量子コンピュータの項など。正直何が何やら…)。


とはいえ、図解と合わせても「?」な項目は、理解できるところだけ理解して先に進んでしまって良いのではないかと思いました。あくまでも一項目を一つの見開きで説明しているため、理解できないところがあっても、そこまで後に響かない印象です。


読み終えてみた感想としては、「読みやすい」本であることは間違いないのですが、「分かりやすい」かと言われると…といったところでしょうか(前半はともかく、取り扱う技術が複雑化してくる後半以降は特に)。ただ、これ以上分かりやすく説明しようとすると、辞書並みのページ数が必要になるであろうことは間違いない内容なので、ざっくり読んでおおよその概要をつかみ、AIというもののイメージを固めるために読むのが良いのかな、と思いました。

A5判で240ページ。現在までのAI技術の進歩の歴史がギュッとコンパクトにまとめられている本でした。

読書紹介文「図解まるわかり AIのしくみ」 読書紹介文「図解まるわかり AIのしくみ」

More Creators