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宍倉センドー
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爪弾き者のソムニアシリーズをリブートします

センドーです。

今回はここ一か月ほど同人活動や創作をするということに関して本当にひたすらに泥沼を彷徨っていました。


というのも、自分にとって大きな決断を下すことに対して非常に苦悩していたからです。


まず結論から言いますと、「『爪弾き者のソムニア』シリーズのリブート」を決意しました。

なぜそのような決意をしたか、追って説明いたします。



初めは男性向けで出していたソムニアシリーズですが、段々と自分の表現したいことと客層のずれを感じて、思い切って女性向けに移行する決断を致しました。


ですが、『爪弾き者のソムニア6』をDLsiteがるまに様にて頒布致しましたが、やはり客層に届いていない…という感触を得ました。こうなると男性向け、女性向け以前にこのシリーズがR18作品として成立していないのではないか?と疑念を抱き、悩みに悩んだ結果、知り合いの漫画家の方にこのシリーズを見てもらい、評価をしてもらうことに決めました。


そこで言われたことは、「このシリーズは打ち切りにしていい」という話でした。内心かなりショックを覚えましたが、その方はかなり綿密に理由を述べてくれました。



私が描いているものは、「これはクローディアとカシファルのR18ファンタジー」になっている、と言われました。このシリーズを欲しい、と読者が思うためにはこの二人を心底好きでないと読み手がどこをモチベーションにこのシリーズについていけばいいのかわからない。と。


純愛を描きたいのか?クローディアがモンスターにやられるのが描きたいのか?男に輪姦されるのが描きたいのか?エルフならば、読者側が一番に期待するシチュエーションは高慢ちきなエルフを屈服させる凌辱だろうが、クローディアの性格はそうではない。だから所謂「エルフらしい」プレイも望めない。


あなたの本音はどれもこれもやりたいんだろうけど、そのやりたいことは一つ一つ抽出して、それぞれに沿うキャラ、設定をつくって一つ読み切りがかけるものなのに、それを全部二人にやらせている。


この二人で本当に描きたい、エロいと思うプレイを一つに定めないと読み手には届かない。



私はその評価を聞いたときに、言い返すこともできず、本当にその通りだと思いました。自分でも理解していましたが、私はR18のファンタジーという広い範囲が好きです。純愛も凌辱もすきだし、男性向けと女性向けどちらの要素も自分の中で性癖として持っています。

男女が仲睦まじくても、女性がモンスターに無惨に犯されていても、山賊に捕まって輪姦されていても、政略結婚から始まる恋でも…どれもこれも描きたいと思っています。


そしてそれを全てカシファルとクローディアの関係性に入れ込んでしまっていたのだと理解しました。


自分が好きだと思っているR18ファンタジーの性癖一つ一つが一色の絵具だとします。一つ一つははっきりとした色を持っているのですが、全て混ぜたら限りなくグレーになっていく。そういうことを自分はこのシリーズでやっていたのだと思いました。


本当に実力のあるひとが描けば、そういったものを全て詰め込んでも魅力的な創作として映るかもしれないが、それは至難の技だ。


挫折もいい経験だ。ちゃんと性癖を見つめ直しな。と言われ、話は終わりました。


自分の実力不足、不器用さに心底絶望して正直かなりどん底に苦しんでおりました。



私はこの二人がとても好きで創作をしていましたが、自分のやりたいことがはっきりと定まっていなかったから、自分の性癖が定まっていないから、結果的にこの二人のキャラ性を殺してしまった。やりたいことはあるのに、何故それを表現できなかったのか。それが何よりも自分にとって辛い事でした。


なので、失意の中(…という言い方も臭い言い方なので恥ずかしいのですが、本当にそんな感覚で)、自分の中でどうして「この二人で話を描きたい」と思ったのか、を初心に帰って思い出していました。


どん底のなか、そもそも向いてなかったんだとか、もう打ち切りにして、この二人のことは忘れよう…だとか、弱い気持ちが沢山湧いてきましたが、結局二人の話を描くことを諦める選択が出来ませんでした。どうしても、描きたいことを描き切らずに今後触れないようにするという選択を選べなかったのです。自分がかなり執着が強い人間なのだと呆れもしましたが、もう受け入れるしかないと思いました。


いろんな感情を通って、結果たどり着いたのが

私がこの二人で描きたいことは、「エルフと人間の寿命差の切ない愛」でした。


一年以上二人のことを考えて、沢山一喜一憂した今なら、もっともっと濃密に、やりたいことを再構築して描けるはずだと思い、ひたすらにプロットを書きだしました。


そうして、一本しっかりと通った二人の寿命差と愛の話が描けた、という実感を得ました。


二人のキャラクターの根幹はかわりませんが、関係性や設定をより寿命差の愛が伝わりやすいものにかえます。題名も「爪弾き者のソムニア」の名は冠さず、よりテーマに即した作品として製作するにあたり、タイトルの変更を考えています。そして、一つの独立した完結するお話として、再構築しようと思います。


今までシリーズを買ってくださった方には本当に申し訳ない気持ちで一杯です。私がこのシリーズに関しての感想をいただけたことで、何度暗闇から救われたような気持ちになったかは数えきれません。心の支えとは、まさにこのことでした。


リブートに対し意見のある方もおられるかと思いますが、私なりに納得のいく二人の関係性とやりたいことを凝縮した形で、一冊で完結するお話を作りきろうと思います。自分が出来る最大限の誠意の表し方は、やはり作品を作り切る事だと思っているからです。


あまりきれいな言葉で自分の思いを述べることができず、歯がゆい気持ちですが、言葉で足りない分は自分の描きたい作品を作ることで表現していこうと思います。


以上となります。


Comments

ふみさん コメントありがとうございます!作り手としてはこうやって作品のことを言葉にしていただけることが本当にありがたいです。 新しいお話は二人の人生を描き切ろうと思います。応援とても励みになります。頑張りますね!

初めまして! pixivのフォロー新着でいま初めてこの件について知りました。 私は思ってることを言葉にするのがすごく苦手なので、簡潔に少しだけ……。(>_<) 爪弾き者のソムニアを描いてくださってありがとうございました!すごく好きでした。新しいシリーズも楽しみです!納得のいく作品ができるよう応援してます!

突然の不躾なコメントにお返事頂きとても嬉しいです。ありがとうございますm(._.*)mペコッ その当時にお伝えできれば良かったのに、と思いましたが、今は気分が晴れていらっしゃるならよかったです……プロならではの鋭い目線もあるでしょうが、自分が作っていて好きだと感じるものを描くというのはモチベーション上もとても大切なことだと思うので……何よりファンとしては宍倉様が好きなものを好きなように描いている所が見たいと思いました。(偉そうなことを言ってすみません汗) また二人を拝見する日を楽しみにしております。

河瀬

河瀬さんコメントありがとうございます!お言葉いただけることが嬉しいです。6を見るために登録作業を行うというひと手間かかる事をしていただいたということは本当に有難い事です。それだけ深く刺さっていただけたことを伝えてくださって、感謝しかございません。 総集編に書き下ろした話に関してですが、リブートをすると決めた今、それなりに値段のする総集編を購入しないことには見れないのもどうかな、と思ったので、FANBOXで支援者限定プランで公開する措置を取ることを検討しようかとおもいます。 リブートはかなり内面の心理描写に内容を思い切り振ったものになる予定です。コメントをくれる方やソムニアシリーズを気に入ってくださった方が最も気に入ってくださっていたところが自分が最もやりたい事であるキャラの内面性の部分ややり取りだと感じているためです。 今は大分時間も立って、ネームも最後まで切り終えて安定してきて立ち直りました!時間を描けていい内容にしていこうと思いますので、お待ちいただければ幸いです!

初めまして……かなり前の投稿に突然コメントして申し訳ありません。 実は昨日ツイッターのTLで偶然初めてお名前をお見かけし、ピクシブを経てとても好きな二人&話だなと感じたのでブースで1-5まで拝見させて頂いて、6はDSsiteがるまにさんの専売となっていたのでそちらに登録して、いっそ描きおろしが見たいあまりに総集編を買わせて頂こうと――さっきまで思っていた所でこの投稿を拝見したもので……(早口でほんとすみません…… このまま二人が時々ぶつかりながらも互いを大事に思って仲良く生きていければ、それが読みたいし素敵だなって思っていました。物語の運びもとても上手で、心理描写も胸がギュッとします。一目見てこの方は売れる方だと心から思いました。私には、プロが否定したクローディアとカシファルのR18ファンタジーが好きで、これからも続きが読みたい作品だと思えたのです。 ……しかし、やはり作家さんには作家さんの悩みがあるものなのですね……リブートの話、すごくショックをうけました。すごく……大好きになったものですから…… けれど、きっと素晴らしい作品になるテーマだと感じました。宍倉様の描き方が、切ない描写がとてもお上手だと思ったからです。逆に打ち切らず、リブートを考えて下さったこと、本当に嬉しく思います。 突然のコメント大変申し訳ありませんでした。「この作品好きだ~~!絵も非常に好み!買います!」とジェットコースターのように一日で引き寄せられた気持ちを少しでもお伝えしたくて…… 突き詰められた二人の愛が、どんな形になるのか、いつまでも楽しみにしております。長文乱文失礼致しましたm(._.*)mペコッ

河瀬

返信不要です! 絶対的に人間のカシファルはエルフのクローディアよりも老いて先に死んでしまう、、寿命差のある二人なりのハッピーエンドを期待しています。

コメントありがとうございます。こんなにも沢山気持ちを伝えてくださって、ありがたい気持ちでいっぱいです。 リブートをしてもカシファルやクローディアの根本的な性格はさほど変えず、自分が思うファンタジー世界観での恋模様をかいていく予定です。 いわゆる売れ線の作品の傾向を踏襲して書き直すというわけではないので、評価がされるのかどうかといわれると、正直わからないです。 ですが、とにかくやりたいことをもっと凝縮して描き切って世に出さればと切に思います。それが今までこのシリーズを気に入って読んでくださった方たちにとっても満足のいくものであればいいな、と思っています。

コメントありがとうございます。そういっていただけることは本当にありがたいことで、言葉にできません。 リブートも日々制作に励んでいきますので、お待ちいただければ幸いです。あの二人でやりたいことをとにかく凝縮して表現できるよう努めます。

長文です。。。 私はソムニアシリーズ大好きです。不器用な男女の恋模様をファンタジー世界を通して紡がれるところに新鮮さを感じていたからです。 カシファルのキャラクターも流行りにありがちな安っぽい溺愛系ではなく、少し影があって態度と行動から気持ちが伝わる男性像にドキドキしました。 作者様の今回の判断は客層に大きな手応えを得られることが出来なかったことからの判断からだと思われます。 畏れながら、最近広告で見かける多くは異世界トリップの溺愛系です。そういった作品が売れやすい?需要がある?傾向があると思います。ソムニアシリーズは流行りの売れ線でないだけです!私は先生の繊細な心理描写が大好きですし、もっと評価されるべき作品でそれだけの実力があると思います! 今回の御決断ショックですが新しいクローディアとカシファル像を楽しみに待っています。

いつも楽しみにしてこの作品を待っていました。 今までの作品も大好きですが、また違う二人に会えるんですね。 それはそれでうれしくも思います。 どのような形であっても、先生の作品を楽しみに待っています。

koba


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