「いい加減あきらめなさい!」
バシッ!!
アルメリア得意の足技が炸裂する。
指名手配されていた違法生物ハンターを追って、彼の潜伏先の施設に乗り込んだアルメリアは、抵抗するハンターを難なく追い詰めていた。彼も手練れだが、戦士のアルメリアには敵わないのだった。
「それじゃあ、気絶させて連行するわねっ!」
しぶといハンターの意識を刈り取ろうと、アルメリアは大きく上げた足を振り下ろそうとするが…
ピタッ
急にアルメリアの動きが止まる。
「なにこれ…⁉体が動かないっ!」
違法生物ハンターは安堵の表情を浮かべる。
「ふぅ…もうだめかと思ったぜ」
そう言うと施設の壁が開き、その中には念動力を使う宇宙生物が存在した。
強力な能力を持つ為、接触や飼い慣らすことは禁止されているが、違法生物ハンターはそのルールを破り育成したのだろう。
「さすがウルトラヒロイン…俺も戦闘の腕に自信はあったが、全く歯が立たなかった」
「だけど、生物を狩ってきた技術で僅かに勝てたわけだ」
アルメリアは動きを封じられた状態でハンターを睨みつける。
「動きを止めたところであんたの攻撃なんか効かないわよ」
それを聞いたハンターは宇宙生物に合図を送る。
すると、アルメリアの身体から力が抜けていく。
エナジーが霧散し弱体化させられていた。
「これでだいぶ力が弱まったんじゃないか?」
弱体化したとはいえ、アルメリアの元の能力値が優れている為、念動力拘束が解ければハンターのリスクは高い。
「拘束して弱らせて、その隙に逃げる気?」
まだこちらが有利だと理解しているアルメリアは、ハンターを挑発する。
「本来だったら逃げるんだけど…」
「実入りのいい依頼があってね」
「依頼…?何言ってるの…」
予想外の言葉に困惑するアルメリアに彼は続ける。
「とある物好きな富豪が、ウルトラヒロインの像を自宅に飾りたいらしくてな」
何をされるか察したアルメリアは、残ったエナジーを使って無理やり拘束を解こうとするが…
「もう遅い!!」
先ほどまでとは比べ物にならない不快なオーラがアルメリアを包み込む。
「こいつは相手の動きを止めて、さらに状態変化で止めを刺す能力に特化しててね」
「最初の弱体化を受けた時点でもう逃げられないわけ」
「くっ…やめ…ろっ」
アルメリアの身体は既に指一本動かせなくなっていた。
「生きたままの像が欲しいらしいから、死の苦しみはないはずだ」
生きたまま彫像にされる。アルメリアの感じていた不快感の正体だった。
しかしそれも長くは続かない。
アルメリアを包むオーラがひときわ光り輝くと…
アルメリアは見事に黄金の彫像になっていた。
「よし、注文通りの得意技ポーズのウルトラヒロインの金色の像」
完璧に出来上がったアルメリアの彫像を眺めるとハンターはさっそく運搬作業に移行する。宇宙生物の念動力を使えばその作業も簡単である。
そして、数日後…
アルメリアは富豪の屋敷に飾られていた。
富豪は満足げにアルメリアの像を眺め、時には念入りに磨き、大切に扱っている…
はやみやゆう
2023-07-29 13:25:21 +0000 UTCはやみやゆう
2023-07-29 13:20:59 +0000 UTCKDAL
2023-07-29 04:45:11 +0000 UTCmu-tanian
2023-07-29 02:04:11 +0000 UTC