祭りの後の祭り 下
Added 2018-09-02 04:03:36 +0000 UTC後半部分です この部分はスペシャルプランに加入した方のみが閲覧可能となります 僕は小屋を抜け、森の奥の広場へとやってきていた。そこにはたくさんの太鼓や篝火が用意されていて、神輿もそこにあった。 何より驚いたのは、僕以外にもたくさんの人……いや、動物と人を掛け合わせたような生き物がいっぱいいたことだった。僕も犬と人の間のような姿になってしまっていることから、もしかして僕のように元は人間だった人もいるんじゃないだろうか。そう思った。 僕は、近くにいた猪の姿をしたおじさんに話しかけることにした。そのおじさんは僕と同じ法被と褌を着けて、一人で突っ立っている。僕はすぐさま駆け寄って話しかけた。 「こんにちは、あなたも神輿を?」 「あ、ああ……はい。そうです」 猪のおじさんはごつい声らしからぬ丁寧な口調で僕に返してくれた。どうやらまだこの場には慣れていないようで挙動も何やら怪しいものがあった。もしかしたら僕と同じこの姿にされた人間なのかもしれないと思った。 「すいません、君ってもしかして」 「それより、神輿って何かワクワクしてこない、ですかっ? 俺今日楽しみにしてたんですよ、この神輿を担ぐことが。あなたもそうですよね?」 「え? えっ、ええ……」 おじさんにそう言われて僕もついそう返してしまう。そういえば、この神輿を担ぐことは、僕も楽しみにしてたんだっけ。それにここまで立派な神輿はこの祭りじゃないとそうそう担げない。そう思うと僕の気持ちはつい滾ってしまう。 「僕も、この神輿担ぐの楽しみにしてたんですよ、ほら、だってここぐらいじゃないですか、ここまで立派なのって」 「俺もそう思ってたんだよね。俺、この神輿を担ぐために生まれてきたんじゃないかって」 「そりゃ大袈裟だって!」 「ガハハハハハッ」 初対面だったはずの猪さんとなぜか話が弾む。神輿を担ぎたいという共通の話題だけで、ここまで話ができるなんて思ってもいなかった。それにしても、猪さん、こんな豪快な笑い方もできたんだ。こっちが素なのかな? とそう思った。 この豪快で大きな猪さんを見てると、さっきもたくさん抜いたはずなのにまだムラムラしてくる。でも祭りがもうすぐ始まるし、こんなところで変なことをしたら猪さんだって困るだろう。そう思いぐっと堪えた。 「なあ、狼くん。よかったら一緒に神輿担がないか?」 「えっ、ああ、はい。僕でよかったら。猪さん」 『狼くん』そう呼ばれたことで、僕のこの姿が狼なんだと分かった。犬にしては変わった毛の色だなと思ってたけどそういうことだったんだ。 それよりも、今は一緒に神輿を担げる仲間ができたことの方が嬉しかった。 その後、係員のおじさんから、神輿は一台につき四人でグループを組むことを教えてもらい、さっき会った牛の人、それにもう一人に声をかけて僕達のグループは組み終わった。 こうして、とうとう待ち望んだ本番がやってきた。 「さて、第428回、大神輿祭りがやって参りました。今年もたくさんの獣人が日本全国から集まっております。では、大まかな説明をさせていただきます……」 司会者が神輿祭りの説明をする。といっても四人一組で神輿を担ぎ、この広場周りの森を一周するだけだった。といっても、この森はそこそこ広いので相応の体力が必要になるのだが。 でも、このマッチョな狼男の体になった僕には、多分こんな神輿なんて楽勝だろう。そう思った。それほどこの体からはパワーが溢れてくるんだ。動物の力ってここまですごいんだ。惚れ惚れするほどだった。 「何ニヤついてんだ兄ちゃん。担ぐぞ」 「楽しみだな、狼くん」 牛さんと猪さんがそんな僕に声をかける。僕も慌ててかつぎ棒に手をかける。 「おし」 僕はかつぎ棒をしっかりと握ると力一杯持ち上げる。すると神輿は軽々と持ち上がった。ビキビキと腕の筋肉は張り詰めているのに、その感覚を全く感じさせないほどに僕の力は高まっていた。 隣の猪さんも、神輿を軽々と持ち上げニヤリと笑った。僕もついニヤリと笑い返していた。 「それでは、日本の平安を祈って!」 司会者のその声を聞いた途端、僕らは歩き出していた。神輿祭りがはじまったのだ。そう思った。 他の人達もみんな一斉に神輿を担ぎ歩き出していた。別々の方向でも心は一つだ。なんてクサいことをつい考えてしまっていた。 森の中を四人で歩く。神輿を担ぎながらだとお祭りの熱に浮かされて否が応にもテンションが上がってしまう。肩にのしかかる重みはきっと神様の重みなんだ。そう思う。するとさらに力が湧いてくるようだった。これならなんでもやれそうだ。そんな気分に陥った。 「楽しいな! 狼くん!」 「はい!」 初めて会う四人なのに、僕らはまるで今まで神輿を担いできた相棒かのように息が合っていた。阿吽の呼吸という奴なのだろうか。それを初めての神輿祭りで体現していることが嬉しく思えた。まるで奇跡みたいだった。 「聞いてるか、この森には小さな社があってな。神輿祭りではそこを必ずひとつは通らなきゃならないんだ。ちゃんと説明してたろ。大丈夫か?」 グループの四人めである熊さんがそう言う。猪さんと牛さんはちゃんと聞いていたようでちゃんと返事をしていたけど、僕は楽しみが勝ってしまってちゃんと聞いてなかった。でも黙ってても嫌なので、嘘だけど「ああ!」と言ってしまった。 そうだ。僕らは神様を運んでいるのと同じなんだ。僕は神様を送るためにここに来たんだ。そう思うともっともっと力が湧いてきた! 「なあ、このままでもいいんだが、何か物足りねえよな?」 牛さんがそう言った。そう思うとたしかになにかが足りない気がした。黙って神輿を担ぐのもいいのだが、それはそれで祭りらしくない気がした。 「掛け声でも上げねえか? きっともっと気が大きくなれるぜ!」 「それはいいですね!」 「でもなんて言えばいいのか……」 その時熊さんが吠えた。さすがにそれはちょっと……と思ったが、僕も気持ちが昂ぶって遠吠えでもあげたい気分なので馬さんの気持ちはようく理解できた。 牛さんもつられて鳴き声をあげる。僕と猪さんはそれに困惑していたが、ついに僕らも鳴き出していた。 「いい声じゃねえか! じゃあ本番行くぜ! ソイヤッ! ソイヤッ!!」 熊さんが掛け声をあげる。ソイヤソイヤと小気味良いテンポで出す掛け声は、否応にも僕らの気持ちをはやらせた。 「ソイヤ! ソイヤッ!」 牛さんもそれに続けて掛け声をあげた。僕と猪さんも合わせて「ソイヤ!」と叫び出す。その言葉を放つことがとても良く思えて、ソイヤソイヤの掛け声が耳を通して頭の中に反響する。それだけで頭に熱が篭り、興奮していてもたってもいられなくなった。 「ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ、ソイヤッ!」 「ソイヤ! ソイヤッ! ソイヤ! ソイヤッ!」 「ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ!」 僕らは無我夢中で神輿を担ぎ続ける。ふと目をやると小さな社があった。それを見ると一瞬ひどく穏やかな気持ちになり我に帰る。あれ? 僕は何でこんなことをしているん「ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ!」僕は神輿を担ぐことに快感すら覚えていた。隣の猪さんも我を忘れて神輿を担ぐことのみにその身をやつしていた。 四人が一体となって同じことをしている。それがどれだけ僕にとっての良いことなのかは説明すら必要なかった。 「ソイヤッ、ソイヤッ、ソイヤ、ソイヤッ、ソイヤァ!」 “ピークに”達した僕は、褌の中から引っ込んでいたイチモツを飛び出させ、とうとう達してしまった。 借り物の褌、汚しちゃった…… ◆ 「お疲れ様でした! これで神輿祭りは終了です! これから打ち上げがありますので参加者は近くの小屋へ移動してください!」 いつの間にか神輿祭りは終わっていた。神輿を担ぐことがこんなに楽しいことだったなんて思いもしなかった。また来年もここに来たいな、そう思うった。 「なあ、打ち上げ行くだろ? 君もどうだ?」 熊さんが僕に声をかけてくれたので、猪さん達も誘おうとしたのだが、牛さんと猪さんはいつのまにかいなくなっていた。多分先に打ち上げ会場へ向かったんだろう。そう思った。 「わかりました! よろしくお願いします!」 せっかくなので僕は熊さんと一緒に行くことにした。 打ち上げでは豪華な料理が振る舞われた。僕は元々野菜も魚も嫌いではなかったはずなのに、肉以外は食べたい気分になれなかった。牛肉も、豚肉も、鶏肉も関係なしに僕は料理の中から肉だけを選んでがっついた。熊さんからは「さすが肉食」と笑われたけど、僕は肉汁が舌に絡まる感覚がどうしようもなくたまらなくてそんなことは気にならなかった。 せっかく大人になれたんだからとビールもたくさん飲んだ。口の中には苦味が広がって食べた肉の脂と混ざり合う。それがとても美味しく感じられた。大人になって良かったとまた思えた瞬間だった。 ―― ―――― ―――――― 「あ、頭いった……」 いつのまにか僕は寝てしまっていた。意識がもうろうとして頭がズキズキと痛む。これがお父さんがいつもなっていたやつか。そう思った。 外を見るとまだ夜だった。いつまで寝てたんだろう。もしかして、丸一日寝ていたんじゃ。そんなことを考えていると馬さんがこっちへ来た。 「お疲れさん。お前さん凄かったな、イビキ」 熊さんがどっかりと僕の横に詰め寄る。しかも何故か全裸で。 息が酒臭い。この人もだいぶ呑んでいたみたいだ。 「なあ、せっかくなんだしよ……やろうぜ。お前さん、今回がはじめてなんだろ?」 やる? やるって、なにを? 「打ち上げのメインイベントってんなら決まってんだろ? セックスだよ!」 「は?」 僕の頭の中は困惑で真っ白になった。 「こん中には野郎しかいねえ。しかも性欲ビンビンの野郎しかな。だったらやることはひとつしかねえだろ」 そう言って爪が鋭く伸びた指を僕の褌にかける。僕は当然抵抗した。 「ちょ、やめ……」 しかし褌はするすると脱がされ、ブルンと出しっ放しの真っ赤なイチモツが露わになった。 熊さんは脱がした褌を嗅ぎ出すと「ザーメンくせーぞ。お前いつイッてたんだよ?」と失笑した。神輿祭りの時に出してしまいましたなんて言えるわけもなく、僕の顔は真っ赤に燃え上がった。 「お前も溜まってんだな、じゃあヤろうぜ。ゲストも呼んでるからよ」 熊さんがそう言うと凄い力で僕を組み敷いた。僕のパワーアップした狼の力ならすぐ振りほどける、そう思ったのにまったく抵抗できなかった。僕よりも熊さんの方が力が強かった。 「や、やだっ! やだよぉ! 熊さん、やめてぇ!」 「ガキみたいな声出してんじゃねえよ。ま、昨日までガキだったんだから仕方ねえよな」 その熊さんの言葉を聞いた時、僕は頭が真っ白になった。何で馬さんは僕が人間の子供だったことを知ってる? 恐怖に怯える僕の目に映ったのはあの猪さんだった。 「猪さん! 助けて!」 僕は猪さんに助けを呼んでいた。あの時意気投合した。あの優しかった猪さんならきっと助けてくれる。そんな風に思っていたんだろう。 「おう、来たか新入り」 「タクマ兄貴! オイラも参加させてくださいっス!」 猪さんは、押し倒された僕の頭上へどっかりと座る。イチモツをギンギンに勃ち上がらせて。 「……は?」 「よう狼くん! アンタセックスまだしたことねえんだって? オイラは昨日始めたんだが、すっげー気持ちよかったぜ。 おかげで今やセックス大好き野郎になっちまった! ゲッハハハハ!」 そう豪快どころか下品に笑った猪さんは、昨日の強くも穏やかな表情は微塵も感じられない、涎と精液にまみれた嫌らしい表情を浮かべていた。 「んべぇ」 「いぎっ!」 熊さんの太い舌が僕のお尻の穴を這う。僕は全身が雷に撃たれたかのように跳ね上がった。猪さんに気を取られ油断していたせいもあって、いきなりの刺激は僕の脳内をゼロにするほどだった。 「やめて、そこはうんちをするとこだよ……舐めたらだめぇ……」 「何言ってる、ここはチンポを入れるところだろうがよ」 「タクマ兄貴もジュウゴ兄貴ほどじゃないスけどケツマンコ作りは上手いっスからね!」 「けつまんこって何ぃ……やだぁ……」 尻の穴に段々深く、熊さん……いや、タクマさんの舌が入っていく。唾液も絡ませているせいか、ヌメヌメとした感触が敏感な尻の穴を刺激して僕をさらに善がらせる。 「兄貴、狼くんの口マンはオイラが貰っていいっスかい?」 「構わねえよ」 くちまん、なんてまた新しい単語が猪さんの口から出てくる。ニヤニヤと下品な笑みを浮かべる猪さんはそのままイチモツを僕の開いた口に押し込んで来た! 「んぶるぅっ!」 「牙立てやがったらぶっ殺すからな」 「んひいぃ……」 あの優しかった人と同じとは思えないほどの冷たい声が猪さんの口からした。それだけで僕は萎縮して猪さんのイチモツを噛みちぎる気など微塵も起こらなかった。 猪さんのイチモツは、垢がこびりついていてチーズよりもひどい臭いを発した。僕の狼の鼻中にその臭いが駆け巡る。僕はその臭さに思わず吐きそうになったが、イチモツが喉の奥までセンをしたせいでそれは叶わなかった。 「んー、んー!」 「もっと舌使えよ」 「んぅ……くちゅる……じゅるる……」 上からも下からも責められて僕はまた絶頂しかけていた。しかけていたというのは、どれだけイチモツを口に入れられても、舌を尻の穴に入れられても、ギリギリ射精までには至らなかったからだ。 「ぁぅっ、んぇっ……」 「舌使えってんだろうが!」 しびれを切らした猪さんが僕の頬を打つ。仕方がないので僕は仕方なく舌を使って猪さんのイチモツを舐める。ひどく嫌な臭いが僕の口の中を犯す。ひどく嫌なはずなのに、何故か僕の真っ赤なイチモツは興奮しているようだった。僕はおかしくなってしまったんだろうか。いや、もうずっと前からおかしくなっていた。 そもそも、何で僕はこんなことになっているのだろう。神輿を担いでいただけだったのに――いや、違う。僕は、ただ大切な友達を、四郎くんを探していただけだったのに。 そうだ。僕はおじさんから紙をもらって、でも、そこは動物の体をした人ばっかりで、でもこれを教えてくれたおじさんは人間で……あれ? ズボッ! 「んーーーーっ!」 タクマさんはとうとう舌だけで飽き足らず指を尻の穴に入れてきた。やめて! 僕はお尻の穴をこれ以上広げられたくない! 僕は人間なの! 狼なんかじゃない! おじさんなんかじゃない! 僕は小学生の人間だったんだ! セックスなんかしたくない! 「んおお! ンお゛ぉ! ぁうぇおぉ! ぉうぅ、ぃんっ……」 「発情してんなよ、オッサン」 え? オッサン……? 僕が……? 違う、僕はオッサンなんかじゃ…… 僕は人間、人間の小学生だった…… 「こんなガチムチエロエロなカラダして、野太い声で喘いでるオッサンが、まるでガキみたいに暴れてるなんて、滑稽だよなぁ? な、シロウ?」 「そっスね兄貴。オイラもこいつはオッサンにしか見えないっス。挙動はガキっぽいっスけど」 僕がオッサン? 僕はオッサン? 筋肉まみれで、デブで、毛むくじゃらで、声も野太くて、イチモツも大きくて、今尻犯されて善がってる僕は、オッサン? それでも僕は、小学生だったはずなのに……なんでこんなこと言われなきゃならないの……? 嫌だよ……子供に戻りたいよぉ。大人になんかなりたく…… 「飛ばして指三本いくぞ、オッサン」 「ひゃうんッ!!」 ズボッ! と音がして三本の熊の指が僕の尻に入っていく。それもすんなりと奥まで。僕は尻を犯される快感にたまらず猪さんのイチモツを舐めるスピードも上がってしまう。嫌、もう臭くてもそれぐらいしないと気持ち良さでおかしくなってしまいそうだった。 「おっ、勢い良くなったな。オイラも嬉しいぞ。オッサン」 「お前もうこんなにユルユルだぜ。素質あるんじゃねえか? オッサン」 どんなに褒めてもオッサンという呼び方をやめることはなかった。ここまで聞いていると、僕は本当にオッサンだったんじゃないかって思ってしまう。 「なら、もう指もいいか。そろそろチンポ挿れてやるよ。オッサン」 「へへっ……気持ちいいじゃねえか。なかなかやるなオッサンよぉ」 僕の尻の穴にとうとうタクマさんのイチモツが入れられる。口の中の猪さんのチンポのビンビンに張り詰めて、今にも爆発しそうになっている。 「ひっ、ひっ、ひぃぃ……」 僕の腸をゴリゴリとタクマさんのイチモツが刺激して、それに応じて触れてもいない僕のイチモツまで爆発しそうになってしまう。イチモツって、手で刺激しなくてもこんなにビンビンになっちゃうんだ…… 「オラっ、オラッ、オラァ!」 タクマさんの荒々しい突きは、僕のお尻を嫌という程刺激する。僕のイチモツはというと、血管を気持ち悪いくらいに張り巡らせ今にも濃い精液を噴き出しそうになっていた。 「あぁ……んうぅぅぅ!!」 ブッ! ブボッ!! ビュシュルルルゥ、ビュルルルルルーーーーーーッ……!! 僕はとうとう堪えきれず、イチモツを通してキンタマから精液を解き放った。その精液は真っ黄色で、ひどい臭いがした。これが俺から出た俺自身のザーメンだと思うと、ひどい喪失感があった。 「うおぉ、盛大にやりやがった」 「テメェ、新入りの分際で俺より先にイクとはいい度胸だな、オッサン?」 タクマは俺の腹を平手打ちする。メタボ気味の俺の腹が振動で震えた。それだけで俺はイキそうになっていた。さっきザーメンぶちまけたばっかなのに。 しかもタクマの俺を犯すスピードが早まっている。それだけでイキそうなのに、またイケなくなっていた。俺は射精の与奪すら支配されちまったのか? その上で猪の野郎が今にもイキそうな顔で喘いでいた。それで俺は猪のチンポをしゃぶっていたのを思い出してチンカスを舐め取りつつ残ったザーメンを俺の唾液と絡めて刺激してやった。 「うおおっ! や、やべぇ! こいつ、さっきより上手くなってやがる! 気持ちいい! 気持ちいいぜぇぇ!」 「ほぉ、フッ、フッ、染まって、フッ、来たじゃねえか、ングッ、そろそろ心もオッサンになってきたかい? ハァッ!」 タクマが何か言ってやがる。そういえばこいつは俺が元子供だってことを知っていた。こいつなら俺が元に戻れる方法を知ってるかもしれない。そう思ったが猪のイチモツの臭いを感じた途端その思考は溶けてしまった。 「す、すまんっス! オイラもっ、イクゥーーーーーッ!!」 地響きがするほどにやかましい声が響くと、口じゅうに猪のザーメンが放たれた。こいつも俺の口マンでイキやがったらしい。これで責め苦から解放されると心底ほっとした。面倒なのでザーメンは吐かずに飲み込んだ。初めて口にしたザーメンは苦く塩辛かった。この味、初めてのはずなのにどこかで飲んだことがあるように思えたが……気のせいか? それと同時に猪以外の唸り声がして、俺の腸の中にザーメンが入り込んだ。ケツマンコを犯していたタクマも同時にイッたのだろう。これで話を聞ける。そう思ったが―― 「ひぐうっ!?」 俺の身体中が火照り、頭の中がいやらしいことでいっぱいになる。さっき出したはずのイチモツは萎えることなくさっきよりビンビンに張り詰めている。 「飲んだな?」 「中に出されたな?」 猪とタクマがニヤつきながら俺に近寄る。まさか、これが目的だったとでもいうのか。 「何笑ってやがる。充分ヤッたろ。俺を元に戻しやがれ!」 「ククク、さっきまで僕っつってたのにな。ってか戻れねえよ。お前はもう“神獣”なんだから」 「……は?」 俺はタクマが発した謎のワードに首をかしげる。神獣? なんだそりゃ。俺はこんな姿にされただけの小学生、大地神弥だ。 「説明はヤりながらしてやるさ。それよりも、お前、今チンポ突っ込みたくて仕方ねえんじゃねえのか。お前まだオナニーとトコロテンしかしてねえものな」 なぜこいつは俺の思考を読めた気になっているのだ。確かに、俺は誰かのケツマンコを俺のこの槍で犯してやりたい、そうも思っていたが、今は関係ない。 「お前さんは神獣の精液を飲み込み、アナルからも体内に取り込んだ。そんな今のお前は発情した獣のオッサンでしかねえはずだ。かつてこの猪……シロウもそうだったんだからな」 こいつも、俺と同じ目に合ってたっていうのか……って、いうか……シロウって名前……聞き覚えが…… 「……嘘だろ……まさか」 「そのまさかさ。おい、シロウ。お前の名前なんだったか? フルネームで言ってみろ」 「はいっス! オイラの名前はイシノミヤシロウ! 今年から仲間入りした猪の神獣っス!」 イシノミヤシロウ……それって、はぐれた俺の友達の……石ノ宮四郎と同じ名前じゃ……そのまさかって…… じゃあこのオッサンが……四郎くん? 「う、嘘だ嘘だ! 俺の友達の四郎くんがこんな汚ねえオッサンなわけ……」 「友達? まさか神弥か? このオッサン」 シロウくんもそれに気づいたようで、ようやく驚愕して俺へ指を向ける。そしてタクマはほくそ笑み自慢げに語り始める。 「そうだよ。お前さんを探してるようだったから、ついでに呼んであげたのさ。お友達の大地神弥くんをな!」 こいつは、タクマは全てを知っているかのように新しい事実を暴露しはじめた。俺は、俺たちはこいつに騙されてたってことなのか? でも、俺が、僕が話しかけたのはこんな熊の姿をした人間じゃなかった! 「確かに俺は……人間のおっさんには招待されたが、こんな奴には……!」 「俺はモリヤマタクマ。しがないチョコバナナ売りさ。もしかして、お前さんが話しかけたおじさんって、こんな感じの人じゃあなかったかい?」 そう言うとタクマは見る見るうちに姿を変えていく。その姿は、獣から、人間の、中年男性へ。 そしてその姿は――僕が四郎くんを探している時に出会ったチョコバナナのおじさんそのものだった…… 「――――……」 俺は絶句して膝から崩れ落ちることしかできなかった。俺は、シロウくんは、はじめからこうなるために利用されていたんだってことを知った。 「そのリアクション、人間だった頃のシロウそのまんまだな。さすが友達」 シロウもかつて俺と同じ目にあって、同じ事になったらしいことがこいつの発言から伺えた。でも、何でシロウくんはあんなに乗り気だったんだ。それがわからなかった。 「すまんな、神弥。オイラはこの神社を、日本を守護する神獣ってことしか覚えてねえんだ。へえ、オイラって人間だったんだ」 「こいつはイッたショックで人間としての記憶が全部飛んじまったからな。思い出せてよかったじゃねえか。まあ、またヤッたら忘れちまうだろうがな。精々しっかり噛み締めとけや」 タクマがヘラヘラと残酷な事実を軽々しく口走る。俺はそれに殺意を覚えたが、ケツマンコを挿れたいという欲望が発情した肉体のせいで増幅し、あっという間に消え去ってしまった。この情欲を消し去ってほしかった。 「それはそれとして……早く挿れろよ。俺も早くチンポ突っ込まれてえからよ。 シロウも早く突っ込めよ、こいつのケツマンコによ」 「あー、分かった。ごめんな、神弥」 「や……やだ……」 ◆ 「んっ、あぁ……やっぱイヌのチンポはいいぜ……どんだけ激しくヤッても抜けねえんだからよ」 「や、やっぱ兄貴の開発力はさすがっス! なかなかの名器に仕上がってるっスねぇ!」 俺はタクマのケツマンコを犯していた。根元のコブがしっかりと栓になって抜ける気配が一向にない。自分が狼になったことをこれだけ後悔したことはなかった。今までの中で一番気持ち良かったのがさらに俺にとってはショックだった。 さっきまで奴に犯されていた俺のケツはシロウくんが犯していた。昨日まで友達だったのに、今やセックス仲間でしかないみたいに思えてまたショックを受けた。 タクマが俺に犯されながら、今までのいきさつ、彼らの目的を勝手に話し始めた。まるでそれが使命かとでも言うかのように…… 「この日本ではな……神の遣いとして古来から数々神獣が守護してるんだ。ここはその神獣が毎年日本の平安のために祭りをやってんだよ」 「ただ、神獣は年を経るごとに力を衰えさせていく。だから若い人間の依代が必要となるんだ。神弥とシロウはその中の一人だったってわけだ」 「人間は神獣の精液を取り込むと、相応の年齢とその肉体に変化した後、同じ神獣として仮転生する」 「人間に化けてそいつらを人には見えない結界に誘い込み、精液を飲ませ神獣に仮転生させる。そこで祭りを行わせるんだ。お前ら以外にも仮転生させられた奴はいたんだぜ?」 「打ち上げはただの建前でな。本来の目的は本転生を行うための乱交祭りなんだ。食いもんやビールん中に特殊な薬をたっぷり混ぜ込んどきゃ“初参加”の神獣はしばらくすりゃ意識が「ポン」だ」 「まず仮転生した神獣には精液を口と尻から取り込ませ極度の発情状態にさせる。これは神獣の力で肉体の全てに性的信号を指令させることにある」 「本来射精ってのは遺伝子構造を持った体液を排出するだけのモンだが、身体中の機能が射精と同様のプロセスっつーやつを行うものと勘違いしてる状態になる。今のお前だ」 「この状態で射精するとどうなるか。本来依代が持っていた記憶やら人格やら、肉体が記憶している情報すらが精液として出ちまうんだ。当然だが出た瞬間にただの精液として排出されるだけ。内包された記憶やら精神はたとえ中出しされても残らない」 「まあ自分の名前と元は人間だったことくらいは覚えてる奴も結構いるがな。たまに名前すら忘れる奴がいるがその時は新しい名前をつけてやればいいだけの話さ。元人間だと自覚していても神獣としての意識が定着してるから無意味だしな」 つまり、今度の射精で、俺は本当の本当に、こいつらと同じ神獣になっちまうってことだった。最悪、俺が人間だったということも忘れちまうらしい。実際シロウくんは忘れてしまっていた。俺もそうなっちまうのかな。 「長々と説明しちまったが、もうお前に説明することはねえ。さっさと射精して生まれ変わりな。国を守護する神獣に!」 もちろん、嫌だった。 でも、もう俺は本能には逆らえない。脳が、身体中が、射精したいと叫んでいる。もう俺の体は俺を離れ、神獣となってしまったのだろう。それでも俺は必死で抵抗した。 「嫌だ嫌だ! やめて! 俺っ……僕は人間だったんだ! 元に戻りたい! 狼に、神獣やんかになりたくない!」 「なんかとはなんだ。神に仕える立派な役職だぞ?」 それでも嫌なものは嫌だった。 俺は友達を探しに来ただけなのに。お祭りに行っただけなのに。何で勝手に神獣にさせられなければいけないんだ。 泣き叫ぶ僕の耳に、一つの声がした。それは、神獣にされた友達の声だった。 「なあ……オイラたち友達だったんだろ? だったら……神獣になってもまたなれるよな……」 友達……でも君は、もう人間じゃなくなって…… 「次は友達じゃなくて、恋人として付き合わせてくれないか……お前なら、オイラは好きになれそうなんだ」 何でいきなりそんなことを言い出すのか、俺には分からなかった。恋人? 俺らは男同士……それに俺はホモじゃない。シロウくんは、一体何を考えてこんなことを…… 「神輿担ぐ前……周りに馴染めずに困ってたオイラに話しかけてくれたのが、本当に嬉しかったんだ。本当は、あの時だってジュウゴ兄貴やタクマ兄貴とじゃなくて、お前と生まれ変わりたかったんだ!」 あの時、まだシロウくんが人間だった時のことだった。人としての記憶は消えていても、神獣だった頃の、神輿祭りの時の記憶はまだ消えてはいなかった。 シロウくんと共に神輿を担いだ記憶は、たとえ神獣になったとしても残り続ける。それを知って俺は少し安堵した。でも―― 「さよなら神弥、お別れだな……愛してる! 愛してるからな、神弥ぁ!」 ――シロウくんは、シロウは神獣としての俺だけじゃない、人間としての俺のことも、さよならという別れの言葉ではあるがしっかりと認識してくれた。でも、僕には家族も友達もいる。それを手放すのはやはり堪えきれなかった。 「愛してる……オイラは……んふうぅ!」 シロウがイッた。俺の中にまたザーメンが入ってくる。でもそれはあたたかくて、まるでシロウの俺に対する愛が伝わってくるようだった。 「あぁ……イクゥ! ウオオオオオォ!」 その時、俺は射精した。タクマの言う通り、ザーメン以外の大切な何かが抜けていく感覚に陥った。 頭の中の大切な記憶だったものが消えていく。嬉しかったことも、悲しかったことも例外なくザーメンと共に抜けていく。俺はそれを虚無感でしか感じることができなかった。 頭が消しゴムで消されていくかのように真っ白になっていく感覚は、恐怖以外の何物でもなかった。シロウも同じ恐怖を味わっていたのだろうか。それでも、それすらも射精の快感で塗りつぶされていくことが儂にとってはとても悔しかった。 そんな時、儂の体を強く抱きしめる感覚があった。それは力強く暖かい。父親のような体だった。 「怖くない、怖くないぞ……シンヤ……オイラが一緒だ。イク時は一緒だ。だってオイラは、シンヤの友達で、恋人なんだから。オイラがお前を守ってやる! だから安心して神獣になれ!」 その言葉は、儂の友達だった人間や、儂を犯していたあの下品な猪のものではなかった。儂と共に神輿を担いだ、優しき猪の神獣の―― 儂の恋人の声だった―― ◆ 「目覚めよ、神獣、ダイチシンヤ」 声がして、儂は目を開ける。 そこには、タクマ先輩とシロウがいた。 タクマ先輩は仁王立ちして儂らを眺めている。シロウは、まだ儂を抱きしめていた。 「起きたか?」 「先程の声は……シロウか?」 「いいや、違う」 じゃあ、さっきの声は誰だったのだろうか。先程まで身を焦がしていた焼け付くような快楽は驚くほどになりを潜めていた。今や頭がスッキリしており、疑問やしこりなど微塵ほども存在してはいなかった。 今の儂は、恋人のシロウに抱かれている、神獣のダイチシンヤとしかわからなかった。だが、今はそれだけでよかった。 「儂は何をしていたのだ?」 「打ち上げのあとオイラ達とセックスしてたんだよ。正直オイラもあんま覚えてねえんだけどよ。昨日、オイラとシンヤは恋人の契りを交わしたんだぜ」 「ああ……分かってる」 儂は新しくできた神獣の恋人と強く抱き合う。舌を絡め合うと、お互いの匂いを共有し合えるようで、とてつもない多幸感に包まれる。これでまた、儂はこの国を守護れそうだ。そう思った。 「まさか友達ってやつの存在がここまで効果的だとはなぁ……褒めてやる。お前さんはよくやったよ、シロウ」 卑しくニヤつく熊神獣のタクマ先輩。何故彼がこんなに嫌らしい笑みを浮かべているのかは、儂には分からなかった。しかし―― 「いくら先輩でも、オイラ達をそういう風に言われるのは……嫌っス」 シロウは、タクマ先輩を鬼のような形相で睨みつけていた。何故そんなことをしているのか儂には皆目見当もつかなかった。 「おお怖い怖い。まあいい。お前ら新入りにはこの俺がしっかりと指導してやる。明日から頑張れよ」 タクマ先輩はそう言うと小屋を後にした。 ふと周りを見ると、他の神獣達が情交に興じているのに気がついた。 神輿祭りでタクマ先輩、ジュウゴ先輩、そしてシロウと神輿を担いで打ち上げをした後までは覚えているがまさかこんなことになっているとは露ほど知らなかった。 「まあ、明日からは右も左も分からない神獣稼業に勤しむことになるんだろうが……今はオイラと一緒にいてくれるよな?」 「勿論だ、儂らは一生一緒だ」 儂は、またこの愛すべき神獣と口付けを交わした。 【完】